2005年10月12日

甲殻類はベントスなんす

甲殻類は体が固い殻で覆われているので、環境変化に対応するには脱皮するしかないんです。
魚だったら、比重が高くなれば身が締まり、低くなれば膨張し、といった具合にある程度の適応力を持ちます(それでも、あまりに変化が激しいとショックで大暴れして死んでしまう)が、水棲のエビもカニもヤドカリも、温度・水質・ph・比重など、どれか一つでも環境に変化があると大暴れします。やがてグッタリとなって、脱皮します。この緊急避難的な脱皮は通常の成長に伴う脱皮よりも生存率がグッと下がります。
それを防ぐためには、新規投入の際、最低でも2時間ぐらいかけて水合わせをする必要があります。あまりに新旧の環境が違いすぎる場合は、慎重に水合わせしても脱皮に失敗、あるいは脱皮に成功してもダメージが残り、死んでしまいます。
投入の際に水合わせしなかった場合、あるいは大量に水換えした場合、あるいは少量水換えであっても脱皮後間もなくであった場合などは、即座に気絶してそのまま死んでしまいます。
成体のエビやカニやヤドカリは典型的なベントス(水底で固着生活を送る生物群と理解してください)ですから、そのベントスが大暴れするのを見て、まともなアクアリストなら「元気良いな」とは普通思いません。

ところで、陸棲の甲殻類の場合はどうでしょうか。
水の中に住んでいる物とは違い、周りは空気ですから普通に飼ってる限りは温度の急変以外には、そう神経を使わなくても大丈夫です。
しかし、よほど杜撰に管理されていた、あるいは乾ききった環境で萎びていた様な物を、急に(例え良い環境であったとしても)別の環境に放り込めば、やはり大暴れします。大暴れ以降は水棲甲殻類と同じなので省略します。
まさかとは思いますが、買ってきた陸棲甲殻類が大暴れするのを見て、「元気良いな」と喜んで手に取ったりしてる人はいませんよね(^_^;)
あるいは、霧吹きで水をかけたら「喜んで元気よく動き回るよ」とか言う人はいないはず(この場合はまだ慌てているだけなので、ずっと嫌がらせを続けないかぎりは生き延びる確率も高い)。

甲殻類にとって“大暴れ”は、時に“死の舞い”だということは、生き物を飼育するなら是非知っておいてほしいことなんです。
ちなみに、大暴れする個体=元気。暴れない(暴れる体力さえないほど弱ってる)個体=おとなしい。という風に“何でもええように言う”業者もいますので、生体を購入する際には、更に気を付けましょう。
posted by プアマリナ at 13:21| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 海水魚飼育とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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