2006年03月06日

続:ここでちょっと、消費者の方にもお願いです。

昨年は、多くのオカヤドカリ飼育者の方が、「トミー・マルカン製品でオカヤドカリを飼育することは非常に難しい」ということを、縷々説明し、あるいは(哀しい思いをして)実証しました。
冷静かつ客観的に、ヤドカリランドやハーミーズ・クラブの問題点を指摘したWebページが既にたくさんありますから、今年はトミー・マルカン製品を買う消費者はいないだろうと楽観したいところですが、これが中々そうもいかないのです(-。-;)
どんな生き物でもそうですが、生き物を飼育する場合の基本中の基本、要するに常識として、「買ってから飼い方を調べる」のではなくて「飼い方を調べてから買う」ということがあります。
「当たり前じゃないか」と怒られそうですが、消費者がみな、この当たり前のことをしていれば、ヤドカリランドやハーミーズ・クラブなど今まで一つとして売れたはずはないのです。

ですから、消費者の方にお願いです。
「店頭でオカヤドカリを発見」あるいは「流行ってるから欲しいな」という場合でも、冷静に「物理的に飼えるのかどうか」を見極め、また買う前に「飼い方を調べて」から、購入に踏み切って(あるいは断念して)欲しいのです。
確かに、業者が二言目には言う様に「オカヤドカリの飼育は簡単」な部類に入ります。
一部の魚や珊瑚の様に“飼育環境に特別うるさい(上に維持するのに技術を要する)”訳でもなく、一部のエビやカニの様に“特定の餌を専食する”訳でもなく、一部の両生類や爬虫類の様に“生き餌(あるいは動くもの)しか食べない”訳でもありません。
よほど劣悪な環境でない限り、よほど偏った餌やりをしない限り、また極端な過密飼育をしない限り、病気もせずに丈夫に生き続ける生き物です。
それでも、オカヤドカリは歴とした生き物ですから、メンテナンスフリーでもなく簡単癒し系でもなく、ちゃんと飼い方というものがあります。
そして、これまた業者が二言目に言う「オカヤドカリの生態には解っていないことが多い」のは確かですが、“飼育というレベル”では、他の生き物に比べれば非常に「解っていることが多い」のです。
一頃は、オカヤドカリの飼育情報などは、本屋さんにもネット上にも、もちろんペットショップにも、ほとんどなかったのですが、幸か不幸か、今はGoogleでもyahoo!でも、「オカヤドカリ」と検索ワードを入れるだけで、いくらでも出て来ます。
「○○○のことなら」とか「○○○専門」という言葉(注:これらは古典的な広告用語であって、情報の正確さや信憑性をなんら保証するものではなく、それどころか銭儲けに都合の悪い事実を隠蔽するために使われているケースが多い)さえ使っていないページなら、そして「○○○専用品」(注:これは古典的な抱き合せ販売の手口であって、消費者の使い勝手や商品の性能をなんら保証するものではなく、むしろ汎用性が低く使い物にならないケースが多い)さえ扱っていないページなら、どれでも参考になるはずですから、せめて買う前に下調べをして欲しいのです。

と、ここで少し、虚しさにとらわれました(T*T)
ちゃんと“買う前に調べて”いて、この記事に辿り着いた方には、ここで述べる必要は何もない(^_^;)
“買ってしまってから”この記事に辿り着いた方には、単なるイヤミにしか見えない(~_~;)
何という無駄な記事であることか…。
しかし! 買ってしまってからここを訪れた人にも一言。「まだ手遅れではないので、ソッポ向かずに飼育方法を調べてください。頑張れ!」


(とりあえず、このカテゴリーで言いたいことは、一先ず終わったかも)
posted by プアマリナ at 16:17| 沖縄 ☔| Comment(8) | TrackBack(0) | 2006年のT社・M社関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れ様でした。

生体パック詰めに関しては自分もアチコチで余所様の迷惑を省みる事なく、書き続けてきましたが、多少の効果はあったのでしょうか・・・・?

生態が分からずとも、畜養され食卓に上がり続けるウナギみたいな生き物もいる事ですし、
飼育情報=生態情報ではありませんので皆さん、お間違えなく(ウナギの例が出るのはここにリンクもある某氏の日記を見た直後だからです^^;

そうそう、飼育には愛情は必須条件ではありません、必須なのは情報と常識です、
生体にとって必要な物は必ず満たし、危険のある物は遠ざけて下さいね?(ブログ主に言っているのではなく、検索で訪れた方に申しております。

Posted by 純 at 2006年03月06日 16:48
純さん、どうもです。
> 多少の効果はあったのでしょうか・・・・?
あったと思いたいですね。純さんは、頭ごなしに「ダメだダメだ」とは言ってませんでしたからね(^_^;)

> ウナギ
私などは新聞記事を見て、本来無効分散のシラスウナギを蓄養するだけだったのが、海まで行って根こそぎ採ったらアカンがな(`O´)とも思ったのですが、また「誰にも理解できない珍説」になりそうなので、思うだけに止めています(^_^;)
放言しなくて良かったっす。某放蕩息子さんに感謝かも(^_^;)

> 飼育には愛情は必須条件ではありません、必須なのは情報と常識です
そうそう。でも、この“常識”というヤツが厄介ですね。商慣例と飼育の常識とは似て非なるものだって解らない人が多くて(T*T)
Posted by プアマリナ at 2006年03月06日 18:55
どうも、某氏デス(^_^;;。

>海まで行って根こそぎ採ったら
そうか!その手があったか!!これで私も「ウナギ御殿」を!

じゃなくて(^_^;;。
ウナギの産卵場所の特定は、一応(?)、完全養殖に向けた生態解明の一環と言うことのようですよ。

まあ、完全養殖なら良いのかという議論はまた別としても、流石にウナギの産卵地=マリアナまで行って底引き網で根こそぎ採ってくるようなことを本当に始めたとしたら、東アジア全体の漁業資源=生態系に壊滅的な影響が出るでしょうね。

ウナギのような身近な(と思われていた?)魚でさえ、遠い南の海の一箇所でしか、繁殖することが出来ないのです。それが他の様々な海洋生物を養いながら、日本近海まで流れて来て、やがてシラスウナギとして捕獲され、蓄養された後に我々の食卓に(たまに?笑)のぼる。
つまり我々が美味しいウナギを食べることが出来るのも、マリアナの海が綺麗だからこそなわけで、そのことだけでも十分に驚きに値するのですが、マリアナの海の状態の影響は、それだけに限りません。ある特定の時期にマリアナの海で数え切れない数のウナギの幼生が発生することを前提に、西太平洋全体の生態系が築き上げられているのですから、その循環をある特定の人間の金儲けのために一方的に絶つようなことになれば、その影響はいかばかりか。
マスコミには是非、そういうことも含めて、情報提供して欲しいものなんですが…(´・ω・`)。

>“常識”というヤツが厄介ですね。
御意。
近頃ではレストランで食事をしながら「客としてお金を払っているんだから『いただきます』なんて言わなくて良い。」とか、「店員に『ありがとう』を必要はない。」なんてことを、真顔で子供に教えている親がいるわけですから、何が“常識”なのか。そこから確認しないといけないですね(苦笑)。

>商慣例と飼育の常識とは似て非なるものだ
おお、ここにも“常識偽装”疑惑が?(爆)。
Posted by 放蕩息子 at 2006年03月08日 14:21
放蕩息子さん、どうもです。
我家の食卓には“日本近海まで流れて来た”のは上りませんね(^_^;)
もう少し南で捕獲されたヤツが、たまに…。

しかし、マスコミって、生き物の乱獲がイカンということは解ってても、無意味に(繁殖させて)増やすのもイカンという“常識”が、解ってないことが多いですよね。
生き物を資源として捉えるのか、生態系の構成要員として捉えるのかが、ゴチャマゼになってる様に思えます。
そういう訳で、私はエコロジストであることを止めました。これからはナチュラリストです(と言っても、家畜の肉でも食うタイプの)。
Posted by プアマリナ at 2006年03月08日 15:30
プアさん、こんにちは!
今年もオカヤドカリ戦線異常あり?な感じですかね、M社は新製品も打ち出しているようですから。
色々なのを考えてはいるようですけど、どう評価して良いやら考えものです。
正直なトコロ、自分では買わなくても良いやと思ってしまう始末っす。
今年の冬も、もう終わりですね!最近暖かいせいか、昼夜を問わずウロウロして可愛い姿を見せてくれますよ。
もっとも飼い主を見てたまげて引っ込むのは変わりませんが…ストレスになってたら笑えませんが。
>ウナギ
一年くらい前から知ってました!一寸ばかり優越感…でもとある小説を読んだだけなので、実は小説家が偉いことが判明orz
>ナチュラリスト
良いんじゃないんですか?肉を食わんのはベジタリアンですし…植物だって生物だ。
ナチュラリストやベジタリアンだから動物が好きだというのはおかしいですよ。
水だけで生きていける人間もいるようなので、真剣に食物連鎖から離れて生きたい人はそうすれば良いと思います。
Posted by 邪妖精 at 2006年03月11日 11:47
邪妖精さん、コメントありがとうございます。
エコロジストというと、どうも省エネばかりに脚光が当たりがちで、もちろんそれも大事なことなんだけど、もっとこう、根本的なところに意識は向かないものかと…。
なので、私はナチュラリストになることにしました(^_^;)

で、ナチュラリストというと、我国では(って言うか、私だけ?)ヨーグルトと野菜だけ食ってるイメージがありそうなので、「肉を食うナチュラリスト」と明言しています(^_^;)
経済的に許せばジビエも喰いますけど、いまのところは家畜の肉だけです(それも経済的要因でタマーに)。
Posted by プアマリナ at 2006年03月13日 12:14
こちらでは、はじめまして。保湿の件ではお世話になりました。


わが家のオカヤドカリ飼育も無事1年を迎えました。4匹で始め(30cm水槽2台に2匹ずつ収容え)、途中でホームセンターで例の「商品」と遭遇、悩んだ末に生き残っていた3匹を身請けし、一時7匹まで増えました。残念ながら脱皮失敗などで、1年後の今日、生存しているのは3匹です。

ホームセンター救出組は、結局冬を越せませんでした。私が遭遇したのが8月末の半額セールだったので当然の結末かも知れませんが、忸怩たる思いがつのります。1匹は救出直後に☆(餓死?)。2匹は脱皮に失敗して☆。

この3匹は、餌も与えられていなかったようですし、私が遭遇した時は砂が入っていないケースに不潔な状態で収容されていたので、仕方ないことかも知れません。その一方、昨年4月にマトモなショップから購入した個体は4匹のうち3匹が生存しています(1匹は脱走に気づかず☆)。

嬉しいニュースを1つ。先日飼育ケースの大掃除したら、1ヶ月前からロストしていた1匹が砂の中から出てきました。あわてて埋め戻しましたが、翌日は自力で砂の上に出てきて、今日に至ります。
Posted by delphinus at 2006年04月07日 21:23
delphinusさん、こんばんは。
死ぬかな?と思っていた生き物が回復したり、死んだと思ってたら生きてたりすると、ホントに嬉しいですよね。自分のことだけじゃなくて他人様のケースを聞いただけでも、凄く幸せな気分になれますね。
ありがとうございます。今日は幸せな気分です(^○^)

ショップでの生き物の扱いって、見ただけでスタンスが判りますよね。消耗品と捉えているのか、大事に飼って欲しいと願っているのか。残念ながら、消耗品扱いのショップの方が“勝ち組”と目されている現状。何とかならないものでしょうかね(~_~;)
でも、酷い扱いを受けているオカヤドカリを“救出”されたdelphinusさんを、私は支持します。世の中には「酷い扱いのを買うと“売れている”と勘違いさせる」等という正論もあります。それも一理ありますけど、思い上がりたい連中は思い上がらせておいた方が、滅びるのも早いです(^_^;)
我々一消費者は、人間として自分の思う行動を採れば良いと思います。

ところで、さっき純さんに聞いた話を(ついでと言っては何ですが)書いておきます。
純さんの近所のペットショップ。そこは昨夏からの売れ残りのオカヤドカリを手間暇かけて越冬させ、大事に大事に店頭に置き続け(24時間エアコンつけっぱなし)たのですが、つい最近、そのオカヤドカリが売れたそうです。
売った後、従業員の方は放心状態。暫く暗い気分に包まれたそうです。
これって、商売としてはダメダメな逸話ですけど、人間としてとても良い話だと思います。世の中にはこういうペットショップもあるんですね(いっそのこと、純さん、このショップの名前出しちゃっても良くはないですか? 買った人が気分を害するからダメか…)。
今日は、delphinusさんのお陰ですごく気分が良いので、いつもより(いつもに増して?)饒舌になっています(^_^;)
Posted by プアマリナ at 2006年04月07日 22:00
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