2006年03月02日

ヤドカリ会陰謀説と専門家によるアドバイス論

昨年、オカヤドカリ飼育セット(なるもの)を取り扱うホームセンターやペットショップを震撼させた噂がありました。
「ヤドカリ会なる団体が、オカヤドカリの不適切な販売方法に対してクレームを着けている」と。
この噂が作為的に流されたものなのか、それとも不作為に流れたものなのか、私には判りませんが、この噂はオカヤドカリを生き物として扱って欲しいと願う人々にとっては、全く役に立たず、逆に、オカヤドカリを消耗品扱いしたい連中を利する結果に繋がりました。
オカヤドカリ愛護団体、あるいはクレーム団体というレッテルを貼ることによって、事情をよく知らない一般消費者の反感を誘い、かつ、販売店側に猜疑心を植え付け頑なにさせました。
「ヤドカリ会が何か言ってくるかもしれませんけど、ただのクレーム団体ですから無視して下さい」等という卸業者のセールストークが聞こえてきそうです…。

もちろん実際には、ヤドカリ会(というネーミングセンスの悪さはさて置き)などという団体は、存在していません。
仮定の話で団体を作るとしてみて、オカヤドカリ飼育の第一人者で、その実力があるのは、国内ではハートミット・クラブのとれもろさん、みーばい亭の波風さん、偏屈の洞窟のcaveさん。この3人以外には見当たりません。
しかし、このお三方は人数を組織して、販売店にクレームを付けさせよう等という発想とは全く縁のない方々です。
あるいは、海外在住の方ですが実力者である、そお風さん。この方も、時に(メーカーや販売店から見れば)言動が過激になることはあっても、徒党を組んで圧力をかけよう等という陰黠な手段を採ったりはしません。
上記4名の方からすると実力は格段に落ちますが、不祥プアマリナ。この男ならやりかねないですと?
ふむ。確かに、おだてられると木にも登る人間には違いないですが、何しろ人望がありませんから、誰もおだててはくれない(~_~;)
要するに、昨年、オカヤドカリ飼育セット(と称するもの)を取り扱う販売店に寄せられた意見は、どれも店頭での惨状を憂慮した消費者が、自分の意志で自分の意見を述べたものです。どこかで扇動されたり、洗脳されたりしたものでは、決してありません。

そして、これは最早噂でも何でもなく、実際にあった事例として「専門家によるアドバイスを受けているので、この販売方法で大丈夫です」という販売店側の受け答えが、複数報告されています。
その中には、販売店側が苦し紛れの、その場逃れで答えたものもあるでしょうが、メーカー側から「そう答えるように言われた」という例もあるのです。
そもそも“専門家”とは何ぞや。
我国の、(縁日で買ってきて数日で死なせるというのを除けば)浅いオカヤドカリ飼育の歴史から見て、オカヤドカリ飼育の“専門家”と呼べるのは、上述した4名の方と、数年前から一切の活動を停止しているヤドカリ研究所のyamさん。この5名以外にはいません。
この5名なら、間違っても「水も餌もやらないでください」等というアドバイスをする訳はありません。
となると、一体何の専門家なのでしょうね。

水も餌もやらない。実はこれは(ペットを含む)生体流通の過程では、常識です。
遠方から飛行機や船や車で、ゆらゆら揺られながら輸送されてくる生き物に水や餌を与えていると、乗り物酔いで食べた物をもどすことがあります。乗り物酔いしない生き物であっても排泄は行いますから、やはりケース内は汚れます。
ただでさえ輸送疲れで弱っている生き物を、吐瀉物や排泄物と一緒に入れていては下手すると死着ということになりますから、生体流通の過程では水や餌はやらないのです。
ただ、ペットとして売られるのであれば、店頭に到着して数日すれば、餌も与えられ、排泄物も掃除してもらえる。当たり前ですが、これも常識です。
ところが、オカヤドカリは、実はペットとして流通した生き物ではなく、残酷な話ですが、元々は釣りの生き餌として流通した生き物です。数年前までは「釣り餌のオカヤドカリを、飼育しても面白いよ」といった程度の扱いで、購入者が釣り針に掛けて海に放り込むまで“活きが良ければ”構わない代物だったのです。

釣り餌とは残酷だとか、そういうことをここで述べたいのではありません(述べたくない訳でもないけど)。
ただ、“飼育”を目的とした購入を考えている消費者に対して、曲がりなりにも“ペット”として販売しているショップが、「専門家によるアドバイス」を頑なに守り通すべきなのかどうか。
そのことを、一度、冷静になって考えて欲しいのです。

(続く)
posted by プアマリナ at 18:55| 沖縄 ☔| Comment(6) | TrackBack(0) | 2006年のT社・M社関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
突然失礼します。
「ヤドカリ会」の噂は私もどこかの掲示板で目にしたことがあります。
オカヤドが不適切に扱われていたので、勇気を振り絞って店員に注意したら「あっヤドカリ会の方ですか、はい、直します」と言われたそうな・・・注意したご本人は「ヤドカリ会って何
?」と思われたそうです。

プアマリナさんが本文で紹介している(私にオカヤドカリの飼育方法を教えてくれた)老舗サイトの方々が、メーカーや店舗にクレーマーを煽っているのだと目の敵にされているとしたら、腹立たしく思います。
他のブログや掲示板でも「この店はひどい」という情報は飛び交っています。
むしろ、ベテラン飼育者のサイトより他の所のほうが活発なのではないでしょうか?(ベテランの方々は飼育情報の問い合わせの方が多いのでは?)
オカヤドカリに限らず、昆虫やミドリガメ等も「店頭で死んでいた あの店はひどい」という書き込みは頻繁に目にします。元々生き物が好きな人が行くペット販売店で、死んだり弱ったりした生き物を見れば、客は不愉快に思いショックを受けるでしょう。

非難されるような管理をしている販売側が自分のことを棚に上げて、心ある人々を逆批判するのはどういう了見でしょう。
Posted by へっぽこ at 2006年03月04日 14:04
へっぽこさん、こんにちは(?_?)
「この店はひどい」という情報は、確かに飛び交っていますね(-。-;)
本当に、現実のあまりもの惨状に「なんとかして欲しい」という心情の吐露だと思います。
ただ、
> 非難されるような管理をしている販売側が自分のことを
> 棚に上げて、心ある人々を逆批判
これはどうでしょう(^_^;)
逆批判する業者の方が、まだしも良心的だと私は思っています。批判は反論覚悟の行為ですしね。
むしろ“心ある人々”を批判、あるいは批難しているのは、現実を直視できない“正義漢”である場合が多いのではないでしょうか。「人それぞれ」とか「自然は自然のままに」とか「所詮は飼主のエゴだ」とか、対象者の記事を理解しようとしない、どころか読みもしないで偏狭な正義感を振りかざす“一般消費者”の方々です。
業者は“心ある人々”を批判する必要など無いのですよ。正義の一般人を装って、消費者の正義感を煽るだけで良いのです。「自分は良いけど他人はダメというのが解らない」などとレッテルを貼ってしまえば、レッテルを貼られた側には回天の機会は与えられませんしね(-。-;)
全く、頭の良い業者と正義感溢れる消費者が多くて困ります(^_^;)

この頭の良い悪者に対抗するために、Deca-Jでは、“直截的な反対活動は行いません”と冒頭から謳っているのですが、ここさえ読んでくれない人が多くて、更に困ってます(-。-;)
まったく…。「おっしゃることは解るけど、やり方が気に入らない」とか「業者を責めるだけではただのクレーマーだ」とか、そんなこと私に言われてもねぇ(j_j)
Posted by プアマリナ at 2006年03月06日 11:43
プアマリナさん失礼しました。
>> 非難されるような管理をしている販売側が自分のことを
>> 棚に上げて、心ある人々を逆批判
これは 「ヤドカリ会というクレーム集団がいる」 と小売店などに妙な根回ししている誰かさんのことです。
小売店から 「客からのクレームが多い」 などと苦情を言われたときの責任逃れに使われているのかな?・・・と思いまして。

>「おっしゃることは解るけど、やり方が気に入らない」とか「業者を責めるだけではただのクレーマーだ」とか、そんなこと私に言われてもねぇ(j_j)
多くの飼育者は業者を責めている訳ではありませんよね。
(その業者から生き物を買っているんですから)
不適切な販売・虐待を止めてほしいとお願いしているだけなのに・・・

Posted by へっぽこ at 2006年03月07日 16:23
そう。切なる願いですね。
ネットだけでもこれだけ多くの「ひどい」という感想があるんです。ネットには表れていないけど店に陳情した人は、その何倍いることでしょう。店も何も言わないけど「ひどい」と感じた人は、更にその何倍いることでしょう。
これさえ解ってれば、(在庫の残ってるだろうメーカーはともかく)消費者を直接相手にしている小売店なら、もう今年は絶対に扱おうとは思わないはずなんですけどね。
よほど鈍いか、よほど消費者をナメテでもいないかぎり(^_^;)
Posted by プアマリナ at 2006年03月07日 18:25
"ヤドカリ会の方ですかー?"

そお風先生とこでの去年の記事だwww
それ、カイ○ズホームw
所在地は俺のIPですぐ特定できると思う。一店舗しかないから。その店舗内にあるペットショップのこと。
(でも駄目だぞん!名無しさん○○県、府からようこそおこし下さいましたと個人情報かいたらw)

そこはシーズン中 改善されることはなかったと思うね。三回ほど店に見に行ったが
餌、水はなく死んだ@が放置したままだった。
見かねてバイト君にもお願いしたんだけどいまいち反応してもらえんかった。
ブリスターパックに入れたままのセット販売と@単品販売があり単品@は広い水槽へ移されて眩しいほどのライト球があてられ、蓋も無いから乾燥してた。
どっちに移されても気の毒な環境だったよ。
で、 ”ヤドカリ会”については販売元から植えつけられたものか、検索でのうろ覚えを俺に言ったのかは聞いてないのでわからないけど。


そっこと比べるとカーマホームセンターの福店長(K.Hさん)は客の声を大切にする高感度抜群な人だったなー。
だめもとで電話したら広い水槽に砂と飲み水、餌、椰子の木を入れ見た目よく展示。
毎日、飲み水も確認しますと約束してくれ、それ実行してたからね。
いつ覗いても水と餌が入ってあったからちゃんと管理してくれたんだろう。
たとえ100円のもんを買うにしろ客の声を大事にしてくれたこういう店で金は落としたいと思うよな。



Posted by at 2006年03月11日 16:05
菜々氏が、ホンマモンの名無しになってる(^_^;)
コメントありがとうございます。しかし、いくら言っても誠意の通じない店ってありますよね。消費者ナメとる店は長くは続かんでしょう(`O´)
> 眩しいほどのライト球があてられ、
> 蓋も無いから乾燥してた。
私も、純然たるペットショップで同様のを見ました。どうも爬虫類(しかも乾燥した所に棲むヤツ)と同列に扱われている模様。こういう店こそ文字通り“専門家のアドバイス”を受けてるので、中々素人の言うこと聞いてくれないんですよね。
困ったものです。これがあるので、玩具屋だからダメ・ペットショップだからOKと言い切れない部分もあるんですよね(~_~;)

> 毎日、飲み水も確認しますと約束してくれ、
> それ実行してたからね。
良い店だ(^○^)
今年は“良い店”は実名どんどん出していきましょう!
悪い店を「悪い・ケシカラン」とやるより、良い店を知ってもらう方が大切ですね。
Posted by プアっす at 2006年03月13日 12:05
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