2006年03月03日

ここでちょっと、消費者の方にもお願いです。

昨年は、前述した様に、血も涙もないゴリゴリ功利主義ショップだけではなく、消費者の要望に応えて“生体をケージに陳列”してくれた店も、いくつかありました。
多くの方が事態を憂え、勇気を奮って店に意見したことは、素晴らしいことだと思います。また、足の短い私に「どこそこのショップでは○○だった」と情報を提供してくれた方もいます。お陰様で、私が行けない様な遠くの店にも、対応してもらうことができました。
ありがとうございました。
ただ、この“対応”と言うのは、全ての店が全てのオカヤドカリを完璧な状態で陳列できた、という意味ではありません。実際には、ケージに生体を放したものの、そこで死んでしまっているものや、掃除がされておらず異臭を放っていたり、水入れの水がなくなったりしていることもありました。
これはある程度、止むを得ないことです。
どの店でもオカヤドカリ飼育のエキスパートを雇っているという訳ではありませんし、あるいは完璧なメンテナンスを行っていたとしても劣悪な輸送環境のダメージで死んでしまうこともありますし、メンテナンスはしているものの店舗での環境は、家庭で飼育者が飼う様には行かない場合もあります。

例えば、砂の量。飼育する場合は、砂の量を多めにして、オカヤドカリが避難したり、安心して脱皮できる様にしますが、店頭では商品に隠れられると困りますから、あまり砂を厚く敷く訳にはいきません。
匹数にしてもそうです。飼育匹数は少なめが良いに越したことはないのですが、店頭では商品として展示しているのですから(しかも基本的には店頭では脱皮させませんから)、飼育の場合とは異なります。
水がなくなっている。ポップコーンばかりやってる。等、報せてあげたりアドバイスするのは構いませんが、せっかく消費者の要望を入れ、あるいは自主的に、オカヤドカリをちゃんと売ろうとしている店に対して、「あれがダメだ。これがダメだ」と難詰するのは、できれば避けて欲しいのです。
メーカーの言いなり、あるいはメーカーを憚って、あるいはメンテナンスを面倒くさがって、生き物をセット詰めのまま棚に並べ消耗品扱いしている店に比べれば、「ちゃんとやろう」と考えている店は偉いではないですか。
(そんな店が生き物を扱うな!等と言っては実も蓋もありませんから)不慣れなのはしょうがないです。生き物が専門であるはずのペットショップでも、ほんの2、3年前まではオカヤドカリの扱いは酷いものだったのですよ。
悪意の無いミスは咎めない。是非ともこれで行って欲しいのです。

販売店の方にもお願いです。
消費者が、店に対して物を言うのは、(他のお客さんもいる手前)かなり勇気のいることなのです。
クレームを付けることに喜びを見いだす人などは、世の中そんなにはいません。お店と、もちろんオカヤドカリのことを思っての注意やアドバイスですから、真摯に受け止めていただきたいのです。
クドイ様ですが、ヤドカリ会などと(名前はどうでも良いが)いうクレーム団体などは存在していませんから。


(続く)


posted by プアマリナ at 19:03| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年のT社・M社関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

恐怖のメーカークレーム

ヤドカリ会に怯えつつ、しかも専門家のアドバイスなど受けてもいない販売店が「この子を頂戴方式」を採れない理由がもう一つあります。
マルカンのセールスマンが、あるショップに対して「水も餌もやらないで下さい。セットから出さないで下さい。死んだら交換しますから」と、言ったとか言わなかったとか、私が聞いたわけではないので、真偽のほどは判りませんが、(商品が生き物でなければ本来は)メーカーと小売店の関係は凡そこの様なものでしょう。
メーカーがセットで納品したものを、小売店側が勝手にバラしてしまって、何か問題があった場合、メーカークレームで返品できないことがあります。要するに小売店の責任で壊したことになるので、ロスとして処理しなければならなくなるのです。
ですから、メーカーが「セットで」と言った限り、消費者に何と言われようと小売店の都合でバラ売りできない事情があります。

しかし、これはハッキリ言ってセコイ(`O´)
上記した様なメーカーと小売店との関係は、通常は有名ブランドメーカーと弱小小売店との関係である場合が多いのです。つまり力関係。
マルカンと言えばペット用品大手。トミーと言えば玩具最大手。各々の業界小売店にとっては、確かに逆らいがたい有名ブランドメーカーには違いないですが、果たして「ヤドカリランド」や「ハーミーズ・クラブ」は、小売店にとってそんなに魅力のある商品でしょうか? そんなに飛ぶように売れてる様には思えませんが? 少なくとも消費者の信頼を損ってまで置き続けるだけの価値はありますか?
あるいは、マルカンやトミーは、小売店が「セットで売ることは売りますが、生体の保護のために陳列は別にします」と言うと、「あんたの店に、ウチの商品は今後一切卸さん!」と喚きたてるほど理不尽な会社ですか?
確かに、250円のプラケース,100円程度の珊瑚砂,タダでもいらん様な餌,金貰ってもいらんプラ椰子,そして理解しがたい人工塗装貝殻に、せいぜい400円のオカヤドカリ一匹をセットにして3,000円という暴利を提示しているメーカーにしてみれば「バラ売りされてはタマラン」と思うのも無理はありません。
ですが、トミーが私に何と言ったか。「この子を頂戴方式と言いまして、広いケージの中からお客様に好きな子を選んでいただきます」と。
マルカンは何と言ったか。「生体と飼育セットとは別々に梱包・陳列します」と。(但しこれは、あとで慌てて「一部を除き」と付け加えやがった)
両メーカーとも断言したのですから、セールスマンが何と言おうと、あるいは説明を怠ろうと、会社の総意として、小売店に「必ずセットで。バラすな!」と強要することはできないはずです。

実は昨年、「セットに詰めないで、生体は別のケージなどに陳列して、ちゃんと世話をしてやって下さい」という私の要望を、すぐに聞いてくれたショップもあります。「メーカーからはその様な説明は受けていませんが、おっしゃる通りです」と、自腹で什器を作成し、対応してくれた店もあります。
私以外にも、同様の成果を納めた方が、複数おられます。
これらの店の棚から、その後、マルカンやトミーの商品が全て消え去ったということは、全くありませんよ。


(続く)
posted by プアマリナ at 17:59| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年のT社・M社関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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